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ディスタービア

2009年02月25日 04:50

自宅謹慎になった学生が、興味本位で隣近所を覗き見しているうちに、見てはいけないものを見てしまって・・・という、現代版ヒッチコックの「裏窓」風サスペンス。

おバカ学生(ありがち)がトラブルに巻き込まれちゃってどうしよう!(ありがち、でも大好き)という典型の設定かと思えば、冒頭は意外なほどシリアスな雰囲気で始まりちょっと面食らう(いい意味で)。主人公の学生が、ただのバカ学生ではなく、ちょっとした家庭内の確執を抱えているという、ありがちな設定にプラスアルファの深みを持たせているところは好感が持てる。主人公やヒロインなど、それぞれ少なからずその年齢相応の悩みを抱えていたり、かと言ってそれが前面に押し出されるわけじゃなく軽快なやりとりがあったり、笑い要素があったりと、ベースとなるサスペンスに加えてそういった細やかな演出に抜け目がないため、テンポ、バランス的に飽きずに最後まで楽しめる。

ヒッチコックの「裏窓」は昔観たけどほとんど覚えてなく(汗)、でも現代の10代の若者が主人公な時点で全く違う作品になっていると思う。ネット、ビデオカメラ、携帯など今どきのテクノロジーが整った環境で、覗き見をするということがいかに容易で、また、現代のプライベートという枠が、いかに境界線が曖昧になっているか、ということをちょっと再認識させられた(メイキングでも言っていたけど)。

ティーン映画らしく、10代の男女の軽いノリのやりとりも多分にあって、個人的にそういうのが大好きなのでその辺りも満足。
また、キャスティングがかなりいい感じ。主人公は「トランスフォーマー」や「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」のシャイア・ラブーフだし(大好き!)、そのお母さんは「マトリックス」のトリニティ役のキャリー・アン・モス(お母さん役がハマり過ぎて最初わからなかった)、ヒロインは可愛いし、主人公の男友達のアジア系の彼もいい感じ(好みかも・・・)。そして疑惑の隣人役のデビッド・モースがかなり良い!優しげなのに異様、という雰囲気が存分に出ていて存在感が抜群。やっぱりキャスティングは大事よね。その映画にどれだけのめり込めるかが全然違ってくる。ちなみに、大好きなシャイアくんは、今まで観たどの作品より一番ハマってたと思う。
それにしても、やっぱりアメリカの若者はXbox360で遊んでいるのね。そしてお母さんがTVのコードぶっち切るところは笑った。そこまでしなくても、トリニティ!

後で知ったのだけどこれの監督って「イーグル・アイ」の監督なんだね・・・。「イーグル・アイ」は駄作でしたがこちらは良作。オススメです。監督、さては脚本のチョイス誤ったな。

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ランボー 最後の戦場

2009年02月07日 01:24

ランボーシリーズは初見だったけど、予想外にヘビーなテーマで少しびっくり。もっとお気楽娯楽大作かと思ってました。

舞台はミャンマー。ミャンマーと言えば軍事政権の圧政で現在進行形で不穏な国。そういう意味ではとってもタイムリーな舞台設定。そこでこれでもかと繰り広げられる虐殺やらなんやらを、これまた予想外に物凄いリアリティで描写している。つまりはエグい描写がてんこ盛りってことだ。間違ってもお子様は絶対観てはいけない。子どもが殺されるシーンがNGな方も同じく。
恐ろしいのはこういった虐殺が現実に行われていてもおかしくないってことで。映画の中でソンビに食いちぎられギャーワーといった娯楽スプラッタでは感じ得ない、生々しい戦慄が肌を刺す。そういった不確定ながらもありえなくもない「現実」を知らしめるのに、映画というものがいかに効率的かということを納得させられた。
また、この映画のもうひとつ評価すべきところは、そのリアリティ溢れる世界に、(多少の葛藤を抱えていつつも)明らかに架空のヒーローであるランボーを降臨させることで、観客に救いとテーマを提示し、エンタテイメントとして昇華させていること。ランボーの存在によって、あくまでフィクションという逃げ道を残しつつ、薄皮一枚隔てたところでこれが他人事ではないという危機感も抱ける。

予想外に重たく暗いがテーマ性は抜群。ランボーだと先入観を抱かないで観ればそれなりの快作。

ちなみに、この映画で初めてシルベスター・スタローンがかっこよく見えました。

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シン・シティ

2005年11月18日 02:04

当然公開初日初回(!)に観てきましたよ。
だってそんだけ観たかったんだもん。
ロドリゲス監督大好きっ子としては、溺愛するブルース・ウィリスも出てるし、観ないわけにゃあいかないじゃないですか。

で、案の定~男臭さ満点!な内容。女の為に命張って頑張る男たちのドラマのオムニバスなわけなんですが、ナレーションからして男のカッコ良さを強烈に感じさせる台詞まわし(これはあとから原作を読んで知ったんだが、劇中のナレーションは原作にほぼ忠実なものだった)、イマドキあんまりないダンディズム。フランク・ミラーのカルト的コミックを原作に、ロドリゲス監督曰く「これは映画ではない」というのにある意味納得。そう、これは映画じゃない。

映画的リアリティを排除し、徹底的な画づくりとストーリーの構成。現代における寓話。ある意味完全なるファンタジー。そして映画?への新しい試み。内容も含め、いろいろな視点から楽しませて貰った逸品。

難を言えば、やはり画づくりにこだわり過ぎたか、劇中の感情にリアルを感じさせない。物語られる内容はとても感情的なのに、観客は予想外に感情移入が出来ず戸惑いすら感じる。ロドの言うように「映画ではない」からなのか。そうではない気がする。
後に原作コミック(当然日本語訳版)を入手したが、やはりこれを幾ら忠実に再現したかったといっても所詮は映画、映像化。全く違うモノなわけで。ここで、メディアを変換する際に、もうひとつ工夫を加えるべきではなかったのか。そのまま、というところにやはり無理があったのではないだろうか。

なんつって、好きな作品には違いない。原作も最高!(これは趣味の問題)

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カンフーハッスル

2005年07月27日 01:47

「小林サッカー」のノリとメインキャストはそのままに、ストーリーにちょっとだけ複雑さを加え、予算が増えた。そんな印象。

この監督の映画はいつも笑わせてくれて、もうエンタメ街道ぶっちぎりで、香港映画なのにこんなに万国共通(少なくとも日本人ウケはしてるわけで)な笑いのセンスがあるっていうのは、もう脱帽。だってアメリカの笑いってやっぱり、日本人にはちょっと違かったりするじゃない。
よく知らないけど、日本のマンガとか好きなのかなと思ってしまう。
ぶちのめされた敵が、天井に刺さってたりと随所に見受けられる表現は、なんだかとても日本のマンガっぽい。セオリー通りの表現。

それが心地よいといえばそうなんだけど、何か物足りなさを感じてしまう。「小林サッカー」でもそうだったんだけど、面白いんだけど、もうひと味、足りない。そんな感じ。
捻りの効いた笑いを好む日本の文化からすると、最近の笑いはもう捻って捻って一瞬わからないぐらいのレベルになっていて、そんな笑いの感覚に日常的に慣れてしまっているから、物足りないのだろうか。
そうではない気がするんだよね。

CGや演出は狙っていてそれがマトを得ていて、決して悪くない。
ちょっとオバカにしたタランティーノみたいな。
でもタランティーノにはあってカンフーハッスルにはない。
それはなんだろう。
まだ曖昧でわからないけど、人間描写なのかな、やっぱり。
タランティーノの真骨頂は、緻密な人間描写であって、あの独特のクセのあるキャラクターがストーリーや演出を越えて鮮烈に立っている。
それに比べると、どうしても「善人」「悪人」せいぜい「ワルいけど抜けてる奴」、といったぐらいのオーソドックスな人物描写は、あの激し過ぎる演出の前でかすんでしまう。
まあ、それがこの監督の味なのかもしれない。

全てがオーソドックスすぎるオーソドックスなつくり。
意図的にそれをつくりあげてひとつの映画として完結させるという能力は、昨今なかなか類を見ないものだから。

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