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スピード・レーサー

2009年03月17日 22:06

まず最初に謝っておきます。ゴメンナサイ、完全にナメてました。面白かったです。
予告編を観る限り、毒々しい原色のモロCGベタベタな映像と、子ども騙しのような嘘くさい世界観とで、「絶対これ酷い出来だろうな」と勝手に想像していた。でも「マトリックス」シリーズのウォシャウスキー兄弟の監督の新作だし、一応、念のため、観るだけ観ておこう、と。そしたら予想外に面白くてビックリ。全く期待しないで観たせいもあるとは思うけど。

日本の昔のアニメ「マッハGoGoGo」(タツノコプロ制作)をかなり忠実に実写映画化した作品。若き天才レーサー、スピード・レーサー(←これ名前だから!)が、レース界の裏に潜む陰謀に立ち向かうため、家族や仲間と力を合わせて過酷なレースに挑戦してゆく姿を描く。

と、まずここで先に言っておきたいのが、自分、この「マッハGoGoGo」が原作だって知らなくて観ました。しかも原作の「マッハGoGoGo」も、主題歌ぐらいはなんとなく聞いたことあるけど、全然観たことなく、内容もサッパリ知りませんでした。最後のエンドクレジットで、これが原作だと初めて知り、後から調べたらキャラクターデザインやマシンデザインなど、かなり原作に忠実なことがわかり、たぶんこの原作アニメを好きだった人なら相当楽しいんだろうなあ、と思った。でも何も知らなかった自分でも充分楽しめたので、それはそれで、よく考えたら結構凄いことなんじゃないかと。だってこんな異色の、オタクっぽさ全開の映画が、一見さんでも充分楽しめる出来になっていることってあんまりない。そこはさすがウォシャウスキー兄弟というか、エンタテイメントのツボをしっかり心得てらっしゃる。
オタクっぽさ全開で好き勝手やってるのに、何故かしっかりしたエンタテイメントとして万人受けする出来に仕上がっているというのは、傾向は違えど「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソンを彷彿とさせた。そうかそうか、ウォシャウスキー兄弟はこれが撮りたくて「マトリックス」シリーズをつくったのね。そんな監督の猛烈な愛を感じさせる。異端な見た目のせい(?)で日本ではあまりヒットしなかったが、これこそ日本でこそ観て欲しい作品なんじゃないか。日本への愛を込めたオマージュが超大量に入っているよ!あくまでオタク的にだけど・・・ 笑

最初、(ある意味想像通りではあるが)原色バッキバキのCGバッキバキの、つくりものめいた世界観に面食らうも、観続けていると徐々に慣れ、すぐに気にならなくなった。確かにレースシーンなど、CGだらけで実写なのかアニメなのか訳がわからなくなるシーンは多々あれど、全てがそのテイストで統一され、ブレがないため「そういった世界」であるとすぐ許容できてしまう。例えばあくまでリアルな映像に合成されたCGがちゃっちいときは「あーあ、やっちゃった」的痛さしか感じないが、全てがちゃっちく非現実的なこの映画では、逆にそういうものだと思えてしまうから不思議だ。そしてもはや、「映画」なのか「アニメ」なのか「コミック」なのかの境界すら曖昧になり、そこを納得できたとき俄然面白くなってくる。「映画」だと思い込んではいけない。これは「新しい何か」なのだ。この感じは「シン・シティ」や「トランスフォーマー」を観たときに感じたものに通じるものがある。

それでも物語の大半を占める苛烈なレースシーンなどはしっかりハラハラドキドキさせ、あくまでエンタテイメントとしての質は保たれている。かと思えば「ニンジャ」や日本風のギャグなど日本オタクで有名な監督のやりたい放題を随所に感じることができ、なんとも贅沢なつくり。日本の少年少女なら、昔子どもの頃にTVアニメを観て妄想したであろうシーンが、映像としてビジュアル化されているのを観たときには笑った。監督はまるで日本の子どもみたいだ。

自分のように、TVアニメや漫画を見て育った「典型的な日本のオタク」世代ならば、それを海の向こうから愛し、ふんだんにお金をかけて映像化してしまったこの作品を楽しめない筈がない。何故なら何か、嬉しい気持ちにさせられるから。自分たちの基盤となっているものを、国や文化は違えど好きなんだよー!という監督のメッセージを強く感じることができるからだ。自分の好きなものを好きと言ってくれる人を嫌える筈がない。
ただし、特にアニメや漫画に興味がなく、オタク要素が皆無な人には、ただのギラギラCGの子ども騙しのヘンテコ映画になってしまうかもしれない。結局、監督が愛する物を共有できる人でないとその面白さは真に感じられないだろう。そういう意味では「オタク映画」であることは間違いないので、まあ、オタクじゃない人は観てもつまらないかもね。

最後のエンドクレジットの主題歌も、原作アニメの主題歌をラップ調にアレンジしていてかっこいい。サントラ欲しいぐらい。あとサル可愛い。エンドクレジットのサル必見(可愛いから)。

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コメント

  1. dekapan | URL | 1UFpXpKw

    おおっ、そういう映画だったのか

    某プロデューサーの話(日本の映画配給社の上映予定が変わってしまうほど売れなかった映画)のコメントから、そうとう面白くない映画なんだと思っていたけど、ちょっと見てみようかと思いました。

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