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僕らのミライへ逆回転

2009年03月10日 18:32

邦題がヒドイが、原題はBE KIND REWIND、「巻き戻してください」。レンタルビデオ屋のキャッチフレーズだ。
田舎町のレンタルビデオ屋(今どきDVDでもなく、VHS!)で働くマイクと、その近所で廃品回収の仕事をしているジェリー。ひょんなことからマイクの働くビデオ店のテープの中身が全て消えてしまい、それをごまかすために2人は自分たちで無理矢理、名作のリメイク(?)を撮影し始めるのだが・・・。

監督はMVの鬼才、ミシェル・ゴンドリー。実はこの人の監督映画って「ヒューマン・ネイチュア」しか観ておらず、個人的には「MV界の凄いヒト」な印象のほうが強い。そんなミシェル・ゴンドリーなだけあって、随所にゴンドリーらしいアナログチックな映像の遊びが散りばめられている。ワンカットで流れるように様々な映画の撮影シーンを見せていったりとか。あれ?でもこれ以前MVでも見たような。

この映画のテーマはズバリ「映画」。しかも、名作(ゴーストバスターズとか)を素人2人がリメイクするわけだから、そのパロディ的な要素を面白がれないと、まず楽しめない。つまり、「映画」についての「映画好き」に向けた映画なのだ。だから入り口の敷居がまず、ちょっと高め。結構な「映画マニア」でないと楽しめないというのは、「映画」の映画なのにどうなのだろう?映画はマニア向けのものではなく、あくまで大衆向けのものではないのか?

また、主役となるおバカコンビ2人がメインで進んでゆくお話の筈なのに、全く2人に感情移入できない。一言で言えば2人の心情描写がお粗末。2人のヘンテコさばかりが引き立ち、実際のところどういう人物なのかが、イマイチ最後まで掴めなかった。
それに付け加えて、おバカでヘンテコな(ある意味ゴンドリーらしい)前半のノリと、後半からいきなり感動させるほうへの落差が激しすぎて、完全について行けず、感動する筈のラストもサッパリ感動できない。

「映画」についての映画ならば、まずその作品そのものが映画として成立していないと駄目なのではないか?映画とは人物とその感情が動かすもので、どんな下手な映画でも、登場人物に感情移入できた時点でそれなりに楽しくなる。その大前提がおざなりで、ひたすら「映画」についての問いかけや、監督の考えばかり提示されてもダレてしまう。正直自分も途中でかなり飽きてしまった。
結論を言えば、計算的な、理屈っぽさばかりが目立つ。もちろんそれもある程度は必要だろうけど、やっぱり一番大切なのは感情などの、計算できない感覚的な何かなのではないか。そこが抜け落ちてしまっている以上、幾ら映画について興味深い考えが示唆されている作品であろうと、自分は評価できない。

ただ、観る人によってはとっても興味深い作品になることは間違いない。映画好きを自認する、もしくはつくり手側の人間は観たほうがいいかもしれない。個人的な評価は★★だが、観る人によって印象が全く異なると思うので、とりあえず★★★。

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ジャック・ブラック, モス・デフ, ダニー・グローヴァー, ミア・ファロー, ミシェル・ゴンドリー

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