スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ハリー・ポッターと秘密の部屋

2009年05月10日 22:41

超有名ファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズ第2作目の同名映画化作品。
前作同様、DVDリリース当初に一度観ているのだが、原作を読んだのでまた観た。

前作「賢者の石」から立て続けに観ると、俳優陣の成長っぷり(特にハリーたち子どもの)にどうしても目が行ってしまう。映画のリリースもだいたい一年間隔ぐらいだと思ったのだが、こんなに成長してしまうものなのか。12歳の設定にしては既に青年っぽい面影も出てきており、欧米人は発育がいいなーとつくづく思ったり。もちろん話も前作の続きとなるので、サザエさん的な、いつまでも成長しないようなものではないので内容的には問題はない。

11歳の誕生日に、自分が魔法使いであるとわかり、ホグワーツ魔法学校に入学したハリー。怒涛の一年を終えて、再び夏休みに意地悪なおじさん一家の住む家へと帰るところまでが前作の流れ。今作は、もうすぐホグワーツ2年目(2年生)を迎えるハリーの元へ、屋敷しもべ妖精のドビーがやってくるところから始まる。「今学期、ハリー・ポッターは学校へ戻ってはいけません」と告げ、ハリーをなんとかおじさんの家に留まらせようとするドビー。その制止を振り切って、再びホグワーツへやってきたハリーだが、校内で生徒が次々に襲われるという謎の事件が巻き起こる。

説明的で、単調な前作に比べれば、おおまかな概要は前作で既に説明し終わっているということもあり、学校を揺るがす大きなトラブル発生というスケールアップしたストーリーとともに、ハラハラドキドキ感を味わえる。前作のような冒険要素は少ないが、その代わりミステリアスな謎とき要素が豊富。前作を10分上回る、2時間40分という途方もない長尺にしては、飽きずに最後まで楽しめる(それでも長いけど)。
ただ、やはり、前作同様物語を語ることにいっぱいいっぱいで、こちらに考える隙を与えずどんどんお話が進んでいってしまうのは残念。せっかく様々な謎と伏線が張り巡らされているのに、ストーリーの進行のペースが早いため、色々想像する暇もなく答えが次々に明かされてしまい、気がつけば終わっているといった感じ。ただ、それでも、おおまかな説明が済んでいるぶんストーリーに重心を置けるので、前作よりはまだましだろう。

また、当たり前だが特撮も前作より若干スケールアップ。校内の些細な描写なども増えているので、ファンには嬉しいかぎり。迫力あるシーンも前作より多いように感じた。

次作「アズカバンの囚人」からいよいよ本筋とも言える物語が始まり、重要な登場人物が登場したりと、雰囲気がガラッと変わるので、お子様向け明るいファンタジーはここまでといった感じ。また、次作から原作のボリュームも増大し、そのため原作から削られる要素も多くなるので、原作にほぼ忠実に、一話完結な体裁をとれているのもここまでと言えよう。ここまででそのお子様テイストにウンザリな方は、是非次作を観てみてください。なんたってあのアルフォンソ・キュアロンだからね!

ここまでのシリーズ好きな順:秘密の部屋(2)>賢者の石(1)

(同シリーズの別の記事)
ハリー・ポッターと賢者の石
ハリーポッターとアズカバンの囚人
ハリー・ポッターと謎のプリンス

B001GXGCZWハリー・ポッターと秘密の部屋 [DVD]
クリス・コロンバス J.K.ローリング ジョン・ウィリアムズ

ワーナー・ホーム・ビデオ 2008-11-19
売り上げランキング : 31645

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


4915512398ハリー・ポッターと秘密の部屋 (2)
Joanne Kathleen Rowling 松岡 佑子

静山社 2000-09
売り上げランキング : 66388

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

アストロノーツ・ファーマー

2009年05月10日 21:12

宇宙飛行士への夢半ばで、父親の農場を継ぐことになり挫折したチャーリー・ファーマー。しかしそれでも宇宙への夢を諦めきれず、家族の協力のもと自力でロケットをつくり、自分の農場から飛び立とうとする・・・

うーん、あらすじを見たときはかなり面白そうな予感がしたのだが、ちょっと期待外れ。農場で自作ロケットをつくり発射させる過程が丹念に描かれたSFドラマなのかと思えばちょっと違うし、じゃあ夢を忘れず宇宙へ飛び立つ男を寓話的に描いたファンタジーかと聞かれればそれも違う。あくまでテーマは「家族の絆」であり、子どもたちは可愛らしいし夫婦の信頼感もよく出ていて大いに結構なのだが、それだけではちょっと困る。だって主題が主題だ。農場から自作ロケットを飛ばすという、ある意味突拍子もない、途方もない話なのだから、やっぱり「家族の絆って素敵ですね」以上のものがないと、結局、語るべき「家族の絆」さえ薄っぺらなものに見えてきて、物語全体の説得力がなくなってしまう。

一番の失敗点は、リアル志向にするかファンタジーなのか中途半端なところ。リアル志向にするならば、例えばロケットの制作過程や燃料の供給手段など、現実的な部分をもっとしっかり描くべきだし、劇中多少出てくるようなFBIやNASAの妨害などももっとあってもいいようなもの。逆に、ファンタジーに徹するなら、そういった国や政府の妨害などは極力省き、あくまで夢を追い続けることの純粋さをもっと前面に出すべきだ。そのリアリティとファンタジー加減の混ざり方が、あんまりうまくいっておらず、結果、水と油を混ぜてしまったかのような、なんとも場違いな、どちらにも乗り切れない感が残る。

個人的にはもっとファンタジーな、寓話的な物語かと思っていたので、FBIが出てきたりと、現実的な描写が出てきたときにはちょっとげんなり。それならそれで、そっち方面をもっとしっかりと詰めて欲しかった。また、カメオ出演だかただの脇役出演だか知らないけどアノ大物俳優の登場も、全く別のSFアクション超大作を嫌でも彷彿してしまい逆効果。「俺は宇宙に行って地球を救ってきたぜ」とか言わなくて本当良かったです。その俳優さん自身は、ハリウッドスターでダントツナンバー1に好きなんですけどねー。うーん、色々惜しい作品。

B001FO0UQYアストロノーツ・ファーマー/庭から昇ったロケット雲 [DVD]
ビリー・ボブ・ソーントン, ヴァージニア・マドセン, ブルース・ウィリス, マイケル・ポーリッシュ

NIKKATSU CORPORATION(NK)(D) 2008-12-12
売り上げランキング : 24888

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ワールド・オブ・ライズ

2009年05月07日 20:41

中東を舞台に、現地のテロリストグループの親玉を逮捕するため活動するCIA工作員フェリスと、彼の上司であるホフマン、ヨルダン情報局長ハニの、3人の繰り広げる情報・頭脳戦を描くサスペンス・アクション。

監督は「エイリアン」「ブレードランナー」以来圧倒的な手腕を奮い続け、今や巨匠の座は揺るぎないリドリー・スコット。主人公フェリス役にレオナルド・デュカプリオ、フェリスの上司のホフマン役にラッセル・クロウとそうそうたるキャストが脇を固める。

リドリー・スコットが他の誰よりも突出しているのは、その映画の切り口の巧さ。スタイリッシュに、けれど決して嫌味なく、あくまでスマートに映画として最も映画らしく物語るその語り口は素晴らしい。下手な監督が撮れば簡単にわけがわからなくなるような複雑なストーリーの今作も、彼が撮っているからこそ滑らかに頭に入ってゆく(それでもややこしいけど)。
また、最近アイドル(?)路線から社会派路線に力を入れていると言われるデュカプリオだが、今作も同様、アイドルでもヒーローでもない役をしっかりこなしている。と言っても素晴らしいキャスティングとまではいかないけど。良くも悪くもない、まあまあな感じ。ちなみに、今だにデュカプリオをアイドル系俳優と思っている人にひとこと。彼は昔から結構様々な役に挑戦していて、どっちかというと演技派俳優の部類に入ると思います。あのミーハーな女性ウケするお顔で損をしている気がしてなりません・・・
それよりも目を引くのがやっぱりラッセル・クロウ。自分ラッセル・クロウ大好きなんですが、しばらく気付かなかったぐらいのブヨデブっぷり。役づくりのために相当増量したそうで。しかもまた、その演技が凄くいい。いいやつなのか悪いやつなのかよくわからない、だけどとにかく嫌味で嫌悪感を持たせるような、なんとも言えない迫力が凄い。
それでもって知らない役者ですがハニ役のマーク・ストロング。鼻血でるほどかっこいいです。渋くて、頭の回るこのキャラクターにピッタリ。存在感も抜群。
結果、ラッセル・クロウとマーク・ストロングにデュカプリオは完全に食われている感じは否めないかな・・・

原題は「BODY OF LIES」。「嘘の本質」とかそうゆう意味なんでしょうか。日本題「ワールド・オブ・ライズ=嘘の世界」もあながち悪くはないと思う。そんなタイトルにあるように、ストーリーは、嘘と嘘が複雑に絡み合って展開してゆく。
もちろん巨匠リドリー・スコットのストーリーテリングはそんな複雑な内容を可能な限りわかり易く描いているため、ある程度サスペンスに慣れた人ならすんなり呑み込める。ただ、扱うテーマが「嘘」なだけあり、嘘に嘘を重ね・・・最後にドーンとどんでん返し!を期待すると、ちょっと拍子抜けするかも。
もちろんどんでん返し的仕掛けはちゃんとあるのだが、この手のものを見慣れてしまっていたせいか、「実は・・・とか?」「いや、本当は・・・だったり?」と、観ながらあの手この手を想像しまくってしまっていた自分としては、なんだか予想よりシンプルな終わり方に軽く狼狽してしまった。そもそもそういう意外などんでん返しが売りの映画ではないのだろうが、サスペンスという体裁に嘘というエッセンスまで降られていたら、否が応にも期待してしまうというのが人心。また、「実は・・・なんじゃない?!」と勝手に想像させるような、意味のない描写や説明不足がやや目立ち、シンプル・イズ・ベストなリドリー・スコット監督らしくないと感じさせられたのも確か。

結果として消化不良感が残り、観終わったあと、結局これは何が言いたかったの?と思ってしまった。何が言いたいということはそもそもないのかもしれないが、現実に起こっている中東問題をテーマにしている限り、そういった落としどころを求めてしまうし、そこに充分応えられている手ごたえも感じられなかった。結果として、類稀な完成度を誇るリドリー・スコット監督作品群のなかでは、数少ない「微妙」な部類に入ることとなった。

ちなみに、レンタルDVDに付随していたメイキングの、原作者の言葉を聞けば、本来のテーマを推量することは可能。ただし、映画が必ずしもそれに沿ってつくられているとも思えないのが残念。
それでも、ふんだんなサスペンス要素やリドリー・スコット監督らしいシャープな演出、俳優陣の演技は素晴らしいので観て損はないかも。自分のように、ストーリーについて複雑に考えすぎなければ、普通のサスペンスとして充分楽しめるだろう。

B001U54KRIワールド・オブ・ライズ 特別版 [DVD]
レオナルド・ディカプリオ, ラッセル・クロウ, マーク・ストロング, ゴルフシテ・ファラハニ, リドリー・スコット

ワーナー・ホーム・ビデオ 2009-04-29
売り上げランキング : 116

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ハリー・ポッターと賢者の石

2009年05月07日 02:06

今や誰もが知っているファンタジー小説「ハリー・ポッター」シリーズ第1作目の映画化作品。

もちろん以前、DVDがレンタル開始した直後に一度観ているのだが(レンタル開始が2002年だからもう7年前?)、ちょうど今、原作にハマってしまい次々に読破している最中だったので、復習というかビジュアルイメージが観たくなってもう一度観た。ちなみに原作は第5作目「不死鳥の騎士団」の終盤まで読んだところ。映画も第5作目「不死鳥の騎士団」まで公開済みで、今夏に第6作目「謎のプリンス」が公開される。シリーズは全7作で原作は既に完結済みだ。

以前、初めてこの映画を観たときは、それなりに面白いけれどよくわからない印象の薄さがあった。もちろん現代の(当時の)VFX技術でこそ表現可能になった魔法世界を描いた美術は素晴らしかったし、杖を使って呪文を唱えることで魔法をかけたり、箒にまたがって空を飛んだりと、王道過ぎるほど王道なファンタジー要素を、実写で違和感なく観られることは、子ども時代に帰ったかのようななんとも言えないわくわく感を感じることができて楽しかった。ただ、ちょうど当時競うように公開されていた「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのほうが圧倒的に魅力的で、タイミングが重なってしまったためそれと比較してしまったせいもあるのかもしれない。それでも、たとえ「ロード・オブ・ザ・リング」がなかったとしても拭えない印象の薄さがあり、それなりに面白いのに何故なんだろうとずっと思っていた。

原作を読んだ今再び観ると、以前何故ピンとこなかったのかがよくわかった。まず、原作は1年間という、かなり長期にわたる物語であり、そんな大ボリュームの原作で起こる出来事を、2時間半という限られた映画時間内(それでも長過ぎだけど)でかなり忠実に追っているため、物語が平坦で、盛り上がりに欠けるのだ。小説での盛り上がりに割くボリューム(ページ数)と、映画での盛り上がりに割くボリューム(時間)は一致するはずがないのに、映画は原作とほぼ同じペースで進行している。これはあんまりよろしくない。けれど、様々な目新しい出来事がひっきりなしに起こるので、それを次々に追う慌しさで、観ていて退屈かと聞かれればそうでもない。結果、「面白いけど印象が薄い」という、自分の初見のときのような感想が出来上がるのだ。

この感じは自分が「スター・ウォーズ」シリーズを観たときの感じと似ていた。「スター・ウォーズ」もマニアックなファンが山といる大人気シリーズだが、個人的には何故か大して興味がなかったので、昔の3部作すら観ていなかった。比較的最近になって(新3部作がつくられたあと)、それじゃイカン、一応観ておこうと思い立ち、過去3部作を観てみたのだった。そのときも、面白いけどイマイチ乗り切れず、何故これがこんなに人気があるのか結局よくわからなかった。まあ、壮大な舞台設定とか宇宙船とかそういうSFガジェットがよろしいんだろうなーと他人事に感じたぐらい。(ちなみに自分はトランスフォーマーとかエイリアンのフィギュアは涎垂らして欲しがるタイプですが、スター・ウォーズのフィギュアは何故かたいして興味を持てませんでした。きっと趣味の問題)
そのとき感じたのは、「スター・ウォーズ」シリーズも物語が平坦だということ。宇宙船での戦闘シーンがあったり、惑星での戦いがあったりと、迫力あるシーン満載なのに、なんだか淡々としている。これは何故だろうと考えたとき、物語が人物の感情を主軸にして動いているわけではないからだと気付いた。普通、映画は主人公や各登場人物の感情にのっとって動いてゆく。そのため各登場人物に観客が感情移入することで、一緒に悲しんだり喜んだりでき、映画の世界に没頭することができる。
けれど、「スター・ウォーズ」に関して言えば、どうやらルーカス監督にとっては各人物は駒のようなものであり、その壮大な世界観を余さず描ききることのほうが重要らしい。結果、映画は絵巻物のようになってしまい、観ている側は客観的な視線でその壮大な絵巻物を眺めているような感覚になる。それは決して退屈ではないが、いまいち乗り切れないという状況をもつくり出すことになってしまう。登場人物誰にも、主人公にさえ感情移入できないようにつくられてしまっているのだから当たり前だ。

「ハリー・ポッター」が「スター・ウォーズ」より幸運だったのは、原作がしっかりした小説で存在するということ。原作は次々起こる出来事の合間に揺れ動く、その年齢なりのハリーたちの感情がしっかり描き込まれており、物語は決して俯瞰目線ではない。むしろ、どんどん惹き込まれていってしまうぐらいの、キャラクターの魅力がある。それは、やっぱり全世界で大ヒットしたのも頷けると思った。ただ、映画の失敗点は、その「全世界大ヒット」のプレッシャーからか原作者の要請か知らないが、あまりにも原作に忠実に描きすぎて、ハリーたち魅力的な登場人物の描写が疎かになっているということだ。
原作はむしろ、そういった数多くの登場人物たちの感情の流れと交流でできていると言ってもいいのに(そのへんがきっとテーマ)、そこをおざなりにしてしまったら原作の魅力はサッパリ味わえない。起きる出来事をとにかく描くだけでは、飽きはしなくとも誰かに乗り移って映画を堪能することもできないのだ。原作の大ボリュームを映画化する苦労は相当なものだろうが、時には大胆に削ったり改変し、より「映画として」面白いものにしてゆく努力は必要だと思う。繰り返すが、映画としてのテンポと小説としてのテンポは全く違う。

原作があるから幸運だというのは、原作を読めばかなりの部分が補完でき、それによって映画をもっと楽しむことが可能だということ。原作を読んでイメージしたものと映画とのギャップやマッチ具合を楽しんだり、映画を原作の挿絵的感覚で利用したりすることができるということ。
もちろん原作を読んでなくてもそれなりに楽しめることは楽しめるが(特に子どもには良いと思う)、その場合は続きものだということをしっかり認識して観たほうがいい。これはあくまでシリーズもので、話は伏線が絡み合って意外とややこしく、第7作、つまり最終話で、ようやく全てが結末するという心づもりで観ないと、本当には楽しめない。そのわりには一話完結っぽい雰囲気を醸し出しちゃってるのが問題だけど。
ちなみに、主人公ハリーが通う魔法学校ホグワーツは7年制で、原作も7作完結である。つまり、1作ごとにハリーは1年生、2年生、と学年が上がってゆき、物語は毎回夏休み(イギリスだから夏休みが学年の変わり目)~新しい学年の開始(9月)~新しい学年の終わり(6月末)という流れになっている。これに自分は原作を読んで初めて気が付いた。そういった細かい設定や、その世界ならではの用語をしっかり頭に叩き込む必要があるのも注意。意外とボケーっとは観ていられないのだ(特に自分のように、カタカナ言葉や人名が覚えられない人)。

なんだか「ハリー・ポッター」シリーズそのものの話になってしまったが、今作の「賢者の石」は第1作目ということで、様々な登場人物や今後お馴染みとなってゆく舞台の説明が多く、ハリーは11歳と完全に子どもだし、魔法学校には入学したばかりで大して魔法は使えないし、どうしても子ども向け感は否めない。ただ、今後(ハリーの成長に従って)かなり大人なテイストに発展してゆきますので、途中から観るよりはこの第1作から観たほうが絶対いい。というか、そうしないとわけがわからなくなると思う。物語の本編というか、本当の主軸が動き出すのはまだこれから。これは序章だと割り切って観るべき。ただし、ハーマイオニー・グレンジャー役のエマ・ワトソンは本当可愛いです!

(同シリーズの別の記事)
ハリー・ポッターと秘密の部屋
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
ハリー・ポッターと謎のプリンス

B001GXGCZMハリー・ポッターと賢者の石 [DVD]
J.K.ローリング

ワーナー・ホーム・ビデオ 2008-11-19
売り上げランキング : 29673

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


4915512371ハリー・ポッターと賢者の石 (1)
J.K. Rowling 松岡 佑子

静山社 1999-12
売り上げランキング : 42720

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ダイアリー・オブ・ザ・デッド

2009年04月28日 00:15

個人的に超敬愛というか崇拝してやまないゾンビ映画界の巨匠、ジョージ・A・ロメロ監督のライフワーク、ゾンビ黙示録シリーズ(と勝手に命名)待望も待望の第5弾。そんなわけでもちろん劇場公開時に観たんですが、DVDがレンタル開始したので再度観ました。うーん、何度観ても考えさせられる!最高!!

このロメロ監督のゾンビ黙示録シリーズとは、1968年に公開されカルト映画として熱狂的ファンを獲得した「ナイド・オブ・リビングデッド」から始まり、1978年の「ゾンビ(原題:Dawn of the Dead)」、1985年の「死霊のえじき(原題:Day of the Dead)」とほぼ10年おきというペースで続き、更に20年という時を経てようやく2005年、待望の第4作目「ランド・オブ・ザ・デッド」が公開された。それにつづく第5作目が本作「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」ということになる。この驚異的な長さの制作ペースから、今作の公開が、ファンにとってどれだけ待望のものだったかということがおわかり頂けるかと思う。(まあ、前作から今作までは3年程のスパンしかなかったけど)
また、現在既に1ジャンルとして確立された「ゾンビ映画」のセオリー、基盤を最初につくったのもロメロである。「ゾンビ」という言葉そのものを一般化させたのもこの人だ。

そんな「ゾンビ映画界」の頂点に君臨する(←大げさ?)監督の最新作。ちょうどつい最近、そのロメロの「死霊のえじき」のリメイクと謳った「デイ・オブ・ザ・デッド」を観たところだった。この「デイ・オブ・ザ・デッド」も、リメイクと言うにはほど遠いとはいえ、B級ホラーとしてそれなりの出来だった。でも、やはり同じ題材「ゾンビ」を扱うにしても、ロメロ作品は格が違う。もう、次元そのものが違うのだ。

過去のゾンビシリーズのタイトルが「ナイト・オブ・リビングデッド」=「ゾンビの夜」→「ドーン・オブ・ザ・デッド」=「ゾンビの夜明け」→「デイ・オブ・ザ・デッド」=「ゾンビの日(?)」→「ランド・オブ・ザ・デッド」=「ゾンビの国(?)」と来ているように、このシリーズは、それぞれのストーリーの直接的なつながりはないものの、被害(死人が蘇る)の規模が徐々に大きくなっていった世界が舞台になっている。1作目で死人が蘇り一軒家に篭城する話、2作目でもっと各地で死人が蘇りショッピングモールに篭城する話、3作目で世界中で死人が蘇り、生存者が地下に篭りゾンビを研究している話、4作目で更に事態が進み、世界中でゾンビがウロついているなか、生存者も頑丈な柵で覆った都市をつくり、ある意味共存している世界を描いている。
つまり、ロメロゾンビ映画の特徴は、そうやって段階を経て、様々なシチュエーションを描きながら、ゾンビ=死者が蘇ることとは何か、もっと言えばその蘇った死者と生きている人間との関係性を、常に鋭く考察していることにある。それゆえ作品には必ず社会的批判を込めた強いメッセージ性があり、その点が他のただの娯楽作品であるゾンビ映画と一線を画している。もはやただのゾンビホラーではなく、社会派作品に近いと言ってもいい。だけどあくまで作品の主体はゾンビ=架空のモンスターで、ホラーというエンタテイメントの体裁は保ちつつ、だからこそその直球とも言えるメッセージが違和感なく浸みとおる。その手腕には脱帽だ。

そんなロメロゾンビ映画のテーマは、常に「人間」。ゾンビという蘇った死者、つまり元は同じ人間だった「もの」と対峙させることで、罪深い人間の業をえぐり出す。今作ではそれに、最近のネットでの個人動画アップロードなどの風潮を含めた「報道」とは何なのかという要素を絡めている。

映画の手法は最近流行りのPOV。「ブレアウィッチプロジェクト」で話題になり、最近何故か「クローバーフィールド」「REC」など、立て続けに同じ手法の作品がつくられている。POVとは、誰かが撮影したという設定の、似非ドキュメンタリータッチの、手持ちカメラで一人称視点の映画のことだ。
「ブレアウィッチ~」も「クローバーフィールド」も「REC」も観たし、それぞれとても面白かったが、今作はそれらのPOVとは一味も二味も違う。まず、撮影者でもある主人公たちが全員大学の映画学科の学生で、そのためある程度撮影の基礎ができていること。また、冒頭にナレーションが入り、これが彼らの手で効果音やBGMなども加えられた、編集済みの作品であるということもわかる。この点は大きい。今までのPOV作品だと、それで、これは結局何なの?という、劇場で観ているこの映画はドキュメンタリーなの?映画なの?という、最後の最後の詰めが曖昧だった。だが、これは冒頭で「作品」であるとはっきり明言しているため、こういうモノがあると最後まで納得できる。最後まで似非「ドキュメンタリ」の体裁が保てているのだ。そして、最大の違いは、POVという設定そのものを作品のテーマと絡ませているということ。この作品ではPOV以外の手法は考えられないし、POVだからこそ、成り立つ作品なのだ。そこが他の作品と格段に違うし、この作品の完成度を大きく上げている。
また、撮影の経験者の撮影という設定や、編集されているという設定のため、通常のブレブレガクガクのPOVより遥かに観やすい。画面酔いしやすい人もこれなら安心だ。

物語は突然死者が蘇り、人を襲い始めるニュース映像から始まる。卒業課題のホラー映画を撮影していた主人公ジェイソンら一行は、何が起こったのかわけがわからないまま、仲間のトレーラーで学校を離れるのだが・・・。
何が起こったかわけがわからないまま、ただ「家に帰りたい」という心境、ゾンビを人だと思いトレーラーで撥ねてしまったときのショック、そういった彼らの心情はとても丁寧に描かれ、POVということも手伝ってあっという間にその世界に観客ははまり込んでしまう。昨今のゾンビ映画は、それが既にジャンル化しているせいもあり、観客側も、つくり手側さえも「死者が蘇り人を襲う」ということを当然のように受け流している作品が殆どなのに対し、その変移の過程をしっかりと描いているのはさすがロメロといった感じ。
そして、その変化をきっちり描くことで、人間のエゴとも言える部分をあからさまにしている。最初はゾンビを撃つことに抵抗があった彼らが、徐々にそれに慣れてゆき、なんとも思わなくなる。残酷だと思われた行為に、徐々に麻痺していく感覚。そしてそれは銃をカメラに置き換え、撮影し、レンズを通して全てを観ることで「傍観者」となることをも痛烈に批判している。英語で「Shoot」は銃を撃つことと撮影すること、両方を意味しているところも興味深い。

今回2度目に観ていて気付いたのは、途中でカメラが2台になり、俗に言う「2カメ」状態になるのだが、主人公で常に撮影し続けるジェイソンを除く1台を、彼らのメンバーの別の1人が撮影することになる。その際に、最初カメラを渡され嫌々だった彼らが、徐々に積極的に撮影するようになるということ。当初撮影を続けるジェイソンに批判的だったメンバーですら、カメラを渡され最後には回し続けるようになる。
これは、カメラの魔力だと思った。嫌なのに押し付けられ、嫌々レンズを覗く。すると、その途端「傍観者」になれる。傍観者は楽だ。目の前で起こっている残酷な出来事も、レンズ越しになら「消費」するだけでいられるのだから。人間の本能とも言えるレベルでの自己防衛なのか、レンズを覗くことそのものに宿る魔力なのか、カメラを渡されたら、覗かずにはいられない・・・。その感覚が、痛いほど伝わってきた。残酷なことに直面するとき、自分の身をどうやって守るのか。それは奥深いところで、カメラを向けることと銃を向けることが繋がっているような気がして、ただ、恐ろしい。だって、カメラを向けることも銃を撃つことも、その相手は「対象」に過ぎないのだから。

そんなわけで、初めて観たとき、その直截的過ぎる台詞の連発などで、一番に感じたのは「自主映画っぽい」だった。もういい年したおじいちゃんで巨匠なロメロが撮ったとは思えない、悪く言えば青臭いような、斬新な何かがたっぷり匂っていた。だけど、やっぱり学生の自主映画では到底つくれないような完成度がこの映画にはある。そのずば抜けたバランス感覚はすさまじい。ゾンビ黙示録5作目にて、処女作のような密度と新鮮さが詰まっている。
もちろん「あの」おじさんとか、あんなところでポロリとか、そして冒頭の「足もげる!」発言など、ニヤリとさせられる演出もいっぱい詰まってます。やっぱ死人は走っちゃいけないよねー。ただのゾンビ映画とかただのPOV映画だと思ってちょっとナメてる人は是非観てください。度肝を抜かれること受けあいのまごうことなき大傑作。
それにしてもジャケットダサすぎてげんなり・・・。ジャケットに惑わされないように!

B001TBUJ6Oダイアリー・オブ・ザ・デッド プレミアム・エディション [DVD]
ミシェル・モーガン, ジョシュ・クローズ, ショーン・ロバーツ, エイミー・ラロンド, ジョージ・A・ロメロ

ジェネオン エンタテインメント 2009-04-24
売り上げランキング : 115

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


RECENTLY


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。