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ワールド・オブ・ライズ

2009年05月07日 20:41

中東を舞台に、現地のテロリストグループの親玉を逮捕するため活動するCIA工作員フェリスと、彼の上司であるホフマン、ヨルダン情報局長ハニの、3人の繰り広げる情報・頭脳戦を描くサスペンス・アクション。

監督は「エイリアン」「ブレードランナー」以来圧倒的な手腕を奮い続け、今や巨匠の座は揺るぎないリドリー・スコット。主人公フェリス役にレオナルド・デュカプリオ、フェリスの上司のホフマン役にラッセル・クロウとそうそうたるキャストが脇を固める。

リドリー・スコットが他の誰よりも突出しているのは、その映画の切り口の巧さ。スタイリッシュに、けれど決して嫌味なく、あくまでスマートに映画として最も映画らしく物語るその語り口は素晴らしい。下手な監督が撮れば簡単にわけがわからなくなるような複雑なストーリーの今作も、彼が撮っているからこそ滑らかに頭に入ってゆく(それでもややこしいけど)。
また、最近アイドル(?)路線から社会派路線に力を入れていると言われるデュカプリオだが、今作も同様、アイドルでもヒーローでもない役をしっかりこなしている。と言っても素晴らしいキャスティングとまではいかないけど。良くも悪くもない、まあまあな感じ。ちなみに、今だにデュカプリオをアイドル系俳優と思っている人にひとこと。彼は昔から結構様々な役に挑戦していて、どっちかというと演技派俳優の部類に入ると思います。あのミーハーな女性ウケするお顔で損をしている気がしてなりません・・・
それよりも目を引くのがやっぱりラッセル・クロウ。自分ラッセル・クロウ大好きなんですが、しばらく気付かなかったぐらいのブヨデブっぷり。役づくりのために相当増量したそうで。しかもまた、その演技が凄くいい。いいやつなのか悪いやつなのかよくわからない、だけどとにかく嫌味で嫌悪感を持たせるような、なんとも言えない迫力が凄い。
それでもって知らない役者ですがハニ役のマーク・ストロング。鼻血でるほどかっこいいです。渋くて、頭の回るこのキャラクターにピッタリ。存在感も抜群。
結果、ラッセル・クロウとマーク・ストロングにデュカプリオは完全に食われている感じは否めないかな・・・

原題は「BODY OF LIES」。「嘘の本質」とかそうゆう意味なんでしょうか。日本題「ワールド・オブ・ライズ=嘘の世界」もあながち悪くはないと思う。そんなタイトルにあるように、ストーリーは、嘘と嘘が複雑に絡み合って展開してゆく。
もちろん巨匠リドリー・スコットのストーリーテリングはそんな複雑な内容を可能な限りわかり易く描いているため、ある程度サスペンスに慣れた人ならすんなり呑み込める。ただ、扱うテーマが「嘘」なだけあり、嘘に嘘を重ね・・・最後にドーンとどんでん返し!を期待すると、ちょっと拍子抜けするかも。
もちろんどんでん返し的仕掛けはちゃんとあるのだが、この手のものを見慣れてしまっていたせいか、「実は・・・とか?」「いや、本当は・・・だったり?」と、観ながらあの手この手を想像しまくってしまっていた自分としては、なんだか予想よりシンプルな終わり方に軽く狼狽してしまった。そもそもそういう意外などんでん返しが売りの映画ではないのだろうが、サスペンスという体裁に嘘というエッセンスまで降られていたら、否が応にも期待してしまうというのが人心。また、「実は・・・なんじゃない?!」と勝手に想像させるような、意味のない描写や説明不足がやや目立ち、シンプル・イズ・ベストなリドリー・スコット監督らしくないと感じさせられたのも確か。

結果として消化不良感が残り、観終わったあと、結局これは何が言いたかったの?と思ってしまった。何が言いたいということはそもそもないのかもしれないが、現実に起こっている中東問題をテーマにしている限り、そういった落としどころを求めてしまうし、そこに充分応えられている手ごたえも感じられなかった。結果として、類稀な完成度を誇るリドリー・スコット監督作品群のなかでは、数少ない「微妙」な部類に入ることとなった。

ちなみに、レンタルDVDに付随していたメイキングの、原作者の言葉を聞けば、本来のテーマを推量することは可能。ただし、映画が必ずしもそれに沿ってつくられているとも思えないのが残念。
それでも、ふんだんなサスペンス要素やリドリー・スコット監督らしいシャープな演出、俳優陣の演技は素晴らしいので観て損はないかも。自分のように、ストーリーについて複雑に考えすぎなければ、普通のサスペンスとして充分楽しめるだろう。

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ゲット スマート

2009年04月24日 21:32

分析官として優秀過ぎるがためになかなか昇格できなかったが、とあるいきさつからやっと念願のエージェントの座を手に入れた主人公が、エージェント「99」の美女とコンビを組んで極秘任務に挑むスパイ・コメディ。昔のTVドラマシリーズ「それ行けスマート」の現代版リメイク(?)らしいけど、元のTVドラマは全然知らずに観ました。

もっとおふざけ満載のスパイ・パロディ的なくだらない作品かと思って観たら、意外とちゃんとした映画でびっくり。アクションシーンも満載で、普通のハリウッド一流アクションと張り合えるぐらいの出来。アメリカン・コメディにありがちな、下品な下ネタギャグなどもないし、派手なアクションを交えて全体的にテンポよく進むため、最後まで飽きずに楽しめる。アメリカン・コメディは笑えなくてちょっと苦手・・・という人も大丈夫。むしろ、おふざけコメディというよりも、笑い要素の多いアクション映画と思って観たほうがいい。

ストーリーや最後の仕掛けなどはありがちな感じだが(そこもパロディ?)、メインの2人のコンビがユニークなので許せる感じ。主人公は新米エージェントでおトボけキャラだが、やるときはやる、基本的には(ドジだけど)「デキる男」なため、だんだんかっこよく見えてきてしまうぐらい。また、相方の美女エージェントはセクシーで可愛い(「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイ)。2人のツーショットには最後まで違和感あったけどね・・・。

軽めのスパイ系アクション映画として、それなりに楽しめました。気軽に何か観たいときにはちょうどいい感じ。予告編でついてきた、スピンオフ作品も面白そう。

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